「東京まで行かない新幹線」何がメリット? 「大宮駅始発・終着」市が国へ要望 かつては臨時で存在

現在、JR東日本の東北・上越方面へ向かう新幹線で、大宮駅を始発・終着駅とする列車はありません。その実現をさいたま市が国へ要望しました。果たして実現するのでしょうか。

実現のカギは新幹線の荷物輸送か

 ただ、その後はコロナ禍もあり、大宮駅始発列車に関しては設定されない状態が続いています。東京発着の定期列車と比べると訴求力が落ちるため、臨時列車も基本的に東京発着で運行されているのが現状です。

 

 東海道新幹線では、新横浜駅を始発駅とする定期列車「ひかり393号(現在は533号)」が2008年に誕生。その後、2023年3月の相鉄・東急新横浜線開業に合わせ、同じく新横浜駅を始発とする「のぞみ491号」が新設されましたが、現時点では定期化に至っておらず、臨時列車にとどまっています。東京駅発着でない新幹線は、需要面で課題もあるようです。

 

 一方で追い風となる要素もあります。2023年6月には、JR東日本が推進する新幹線荷物輸送「はこビュン」による多量輸送トライアルとして、盛岡新幹線車両センター青森派出所発・大宮駅終着の「はやぶさ72号」が運転されました。

 

 この列車は、10両編成のうち3両が荷物輸送用、客扱いは5両のみ、グランクラスやグリーン車は営業停止という異色の形態。大宮駅終着となった理由は、大宮駅ホームや屋上駐車場での荷捌きを検証するためです。

 

 JR東日本は将来的に大宮駅屋上駐車場での荷捌きの実現を目指すとしています。今後、「東京まで行かない」ことがネックとなる大宮駅始発・終着列車を実現させるカギは、このような新幹線荷物輸送に合わせて客扱いを行う形かもしれません。

 

【了】

【画像】これが「大宮行き」で運転された超異色の新幹線です

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