日本最長の「無料で通れる橋」が美しすぎる! 気づけばあちこち地続き「離島架橋」は島をどう変えた?

沖縄では数多くの「離島架橋」が整備されてきました。大きな島と小さな島が地続きになったことで、地域全体に大きな変化をもたらしたケースも。橋がつながった島、つながらなかった島で、どう変わったのでしょうか。

沖縄本島以外の離島にも橋が架かる→空路も変わる!?

 沖縄県は沖縄本島のほか、石垣島、宮古島など、観光でも著名な島々で構成されていますが、それ以外にも離島が多くあります。これらの島々は近年、大きな島と次々に橋でつながってきました。

 これらの橋の開通は、それまで船での交通が頼りだった島の生活を、より便利にしました。さらに島への観光客の来訪を促し、さらには「橋そのもの」が名所として多くの観光客を集めているケースもあります。そうした橋のうち、特徴的なものをご案内しましょう。

果てしなく青く透き通った海を渡る絶景の橋 - 伊良部大橋

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伊良部大橋。県道平良下地島空港線というように、空港アプローチを主目的として造られた(画像:沖縄県)。

 2015年に開通した宮古島と伊良部島を結ぶ、日本最長(3540m)の“無料で通れる橋”です。全体がゆるいカーブで、かつ航路とのクリアランスのため伊良部島側でアーチを描くフォルムが美しく、宮古島でも有数の観光スポットとなっています。

 クルマで渡ると、低い欄干を通して見えるのはどこまでも続く“宮古ブルー”の海。晴れた日は感動レベルのドライブが楽しめます。

 橋の開通後には、伊良部島とさらに橋で結ばれる下地島の「みやこ下地島空港」に民間定期便が再就航し、宮古空港とならぶ宮古島の玄関口としての機能を担っています。なおこの伊良部島と下地島とを隔てる海は非常に細く長い水路になっており、複数ある橋も短いものでは10mにも満たない長さです。

沖縄本島東海岸の離島群へのアプローチ - 平安座海中大橋

 沖縄本島東部のうるま市からは、南東に勝連半島(与勝半島)が伸び、その東側に伊計島、宮城島、平安座島(へんざじま)、浜比嘉島などの与勝諸島が連なります。この島々のいちばん手前、平安座島と本島とを結ぶ道が「海中道路」です。ただしそのほとんどの部分は浅瀬への盛り土で、実際に橋となっているのは半島に近い側にある全長280mの平安座海中大橋ともう1か所だけです。

 本島側から海中道路に入り、平安座海中大橋を渡った先の左側には、道路に沿って駐車場とビーチが整備され、そこでさまざまなマリンアクティビティが楽しめます。またBBQなど、地元民の憩いの場としても活用されています。

 対岸の平安座島からはさらに橋を渡り、他の島々に足を伸ばすことが可能です。

【美しすぎる!】見るだけでウットリする沖縄の「離島架橋」(地図/写真)

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