新たな「日の丸飛行艇」は無人機に? 世界最大航空ショーで“2機種”登場へ US-2はどうなったの?
2024年7月22日から26日まで、ロンドンの郊外で「ファンボロー・エアショー」が開催されます。日本勢の参加企業は少ないですが、その中で、脚光を浴びるかもしれないのが2種の無人飛行艇です。
世界的なエアショーでの日本勢の様子は?
2024年7月22日から26日までの5日間、イギリスの首都、ロンドン郊外のファンボロー飛行場で「ファンボロー・エアショー」が開催されます。同イベントは隔年で開催されるパリ・エアショーと共に、世界の二大エアショーと位置づけられています。
2019年に開催されたパリ・エアショーでは、航空自衛隊のC-2輸送機と海上自衛隊のP-1哨戒機、ホンダ・エアクラフトのビジネスジェット機ホンダジェット、そして当時三菱航空機が開発を進めていた単通路旅客機のスペースジェットが揃い踏みをして、日本のプレゼンスを多いに高めました。
しかしそれから5年の歳月が過ぎて、スペースジェットは開発を中止。P-1、C-2も派遣されず、ファンボロー・エアショーの公式サイトを見る限り、ホンダジェットの参加もないようです。
さらに、日本はイギリス、イタリアと新戦闘機開発プログラム「GCAP」を進めており、GCAPで開発される有人戦闘機の機体開発を主導するイギリスのBAEシステムズは、有人戦闘機のフルスケールモデルをファンボローに展示すると発表していますが、こちらも詳細設計はまだ完了していないため、展示されるのは、あくまでも現時点でのイメージモデルとなる見込みです。
このように日本視点で見た場合、やや寂しい感のある今年のファンボロー・エアショーですが、将来を睨んだとき、実は大きな可能性を秘めた出品があります。2種類の無人飛行艇がそれです。
日本における航空・宇宙産業のとりまとめ役であり、今回のエアショーで日本企業の展示を主導する日本航空宇宙工業会(SJAC)は2024年6月20日に事前説明会を開催しました。その席で明らかにされたのが2機の無人飛行艇です。
1機は、SJAC会員企業であり海上自衛隊が運用するUS-2飛行艇のメーカーでもある新明和工業の「XU-M」、もう1機は、非会員企業ながら今年のファンボロー・エアショーに特別参加するスペースエンターテイメントの「HANADORI」(ハマドリ)です。
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