新たな「日の丸飛行艇」は無人機に? 世界最大航空ショーで“2機種”登場へ US-2はどうなったの?

否が応でも期待 新明和の無人飛行艇

「XU-M」は全長 3m×全幅 4m×全高 0.9mの電動固定翼機で、主翼下に配されたフロートや、一見すると船舶にしか見えない胴体など、どことなくUS-2を彷彿とさせられる航空機です。

  一方の「HAMADORI」は全長1.96mm、全幅3.1mとやや小ぶりな電動固定翼機です。現在就役しているHAMADORI3000はXU-Mに比べれば小柄ですが、スペースエンターテイメントは2025年度の初飛行をめざして、より大型の「HAMADORI6000」の開発を進めています。

 XU-Mは飛行中に海面の状況を観測するセンシング機能およびコントロールに関わる研究の推進、遠隔運用実績や海洋に関わる各種データの蓄積を目的とする試験機、対してHAMADORIシリーズは実用化を前提とした無人航空機という違いこそありますが、前者は内閣府、後者はNTTドコモの5G実証実験や、海上自衛隊の船舶間の貨物輸送実験などに使用されており、実用機としての前途も有望なのではないかと筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は思います。

 前にも述べたようにXU-Mのメーカーである新明和工業は、有人飛行艇US-2の製造を手がけています。

 US-2のような大型で高性能な飛行艇は世界的に見ても例が少なく、インドなどと輸出に関する話し合いが進められましたが、今のところ結果は出ていません。

【これが「世界の注目を浴びる」日本の無人飛行艇2機種です(画像)】

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