無茶しやがって…とも言い切れないアメリカ海軍の「空母から大型機を飛ばす試み」3選

一度に大量の荷物を洋上にお届け KC-130輸送機

 アメリカ海軍は、1960年代にはP2V-3C攻撃機よりもさらに大きな機体を空母で発着艦させています。それは4発エンジン機のKC-130輸送機です。

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1963年10月30日、空母「フォレスタル」で発着艦テストを行うKC-130輸送機(画像:アメリカ海軍)。

 1963(昭和38)年10月30日、KC-130は、北大西洋上において空母「フォレスタル」で21回の発着艦を繰り返し、さらに29回のタッチアンドゴーを成功させています。「タッチアンドゴー」とは着艦(着陸)したのち速度を落とさずにそのまま飛行甲板(滑走路)を前進、途中でエンジン推力を上げて発艦(離陸)するものです。

 KC-130は、発艦時はP2V-3Cと異なり補助ロケットは使わず、さらに着艦時もフックや制動傘(ドラッグシュート)などは使わなかったそうです。

 このテストの目的は、緊急時に洋上の遠く離れた空母へ、大型輸送機を使って一度に大量の物資を送り届けられるか否かを確認するものでした。当時、空母に発着艦できる唯一の輸送機であったC-1「トレーダー」は、搭載量は物資1.6tもしくは人員9名のみで、航続距離も約1700kmと短く、巡航速度も約270km/hと遅いものでした。

 そこで、ひと回り以上大きなKC-130が空母で運用できないかテストされたのですが、同機を空母で用いるためには、機体サイズゆえに甲板上から艦載機をなくす必要がありました。KC-130が着艦および発艦するたびに、いちいち艦載機を格納庫内に収容したり上空待機させたりするのはかなり面倒で、結局、KC-130の空母運用はテストのみで終わっています。

【写真】陸上爆撃機がズラリと並んだ空母甲板

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コメント

1件のコメント

  1. U-2は7万ft以上を飛ぶため翼面荷重が小さく、モーターグライダーのような設計ですので、確かに発艦時にカタパルトは不要ですね。軽負荷で滑走試験中、わずか40Kt程度で離陸してしまったことがあるそうです。
     ただし、ごく軽いGしか掛けられない機体ですから、普通の艦上機みたいに乱暴に飛行甲板へ「落とす」わけには行かないでしょう。それと…空母にポゴ(翼端の補助車輪)を用意しておかないと飛べませんね。エレベーターには乗らないと思いますし、荒天時は甲板に係留出来ないので、陸から飛んできて給油し、パイロットが一服したらまた飛び立つような運用を考えていたのでは。