日本一? 超~遅いスピードで走る「黒子の列車」とは なぜ遅い?「これが仕事だよ!!」

列車の安全運行を担う保線車両のひとつに「削正車」があります。ただ、そもそもレールを削る必要はあるのでしょうか。実はとても重要な役割があるそう。ゆえに次世代モデルも登場しています。

ビックリするくらい遅っ! な作業速度

 車両にはレール表面を削る、ヤスリや砥石の役目を果たす「削正器」という装置が多数装備されています。「頭」の数字が多いほど高性能で、長い距離のレールを一気に磨き上げることができます。

 最小レベルの「4頭」から始まり、日本では10~20頭が主流ですが、海外では100頭超えも存在します。

「4頭」「14頭」「100頭」と聞くと、初めての人は「深夜に馬車が走るの?」と勘違いしそうです。

 なお、開発した欧米では、この“砥石”のことを「head(ヘッド)」と呼び、日本導入の際にこれを直訳したようです。

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JR東海の削正車(画像:JR東海)。

 削正器は車両の両側側面に配置され、レールに接地させて擦っていきます。砥石は回転式が主流で、「荒削り」「中間削り」「微細削り」という具合に、数種類の”砥石”が用意されています。また「仕上げ」には、レール頭部を鏡面のようにピカピカに磨き上げるベルト式削正器もあり、通常は車両の前後に2頭ずつ設置されています。

 とはいえ、1両あたり装備できる“砥石”は、車両の長さの都合上、三十数頭(片側20頭弱)が限度です。ただし、効率を図るため、削正車を何両も連結し列車仕立てにする場合もあります。線路が長大な大陸国家の場合は、100頭超となることも少なくありません。何重連結もの削正列車が、レールを削る際の火花を勢いよく発しながら走る光景は、まさに圧巻です。

 ちなみに、作業時の速度は0.5km/h~2km/hほどで、人が歩くスピードよりもかなり遅いようです。

 また、1両編成が1回の走行で削る厚さは、最大0.3mm程度で、この場合、対象区間を2往復するのが一般的ですが、「100頭超」くらいになると、片道だけの「1発OK」が可能となります。

【おぉ、自力で乗り降りしてる】これが「コスパ良し!」な次世代レール削正車です(写真)

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