岩手の「軍用フォルクスワーゲン」第二次大戦の激戦くぐり抜けた “歴史の語り部”だった! 当時の「古傷」は今も

2024年7月に幕張メッセで開催されたイベントに、第二次世界大戦で用いられたドイツ軍車両が展示されていました。80年以上前の軍用車ですが、ナンバー登録済みなため、公道走行が可能とか。どういう経緯でレストアしたのか話を聞きました。

歴史的大事件でパーツが入手しやすくなった

 第二次世界大戦中のドイツ軍用車両のパーツに関しては90年代から00年代にかけて、ある程度オリジナル部品が出回るようになり、レストアが比較的簡単になったと語っていました。ただ、それは国際的な情勢の変化が関係していたといいます。

「ソ連崩壊が、かなりドイツ軍パーツの流通増加に影響しています。旧ソ連領内には独ソ戦で使われ、ドイツ軍が放棄していった車両がかなりの数で残っており、それがソ連崩壊によって、ロシアを始め分離独立した各国が外貨確保のために売り払ったことで、かなり出回るようになりました。それでもジープなどよりは圧倒的に少ないですが」(山口さん)

 なお、公道で走らせるためのナンバーの取得には約5年かかったとのこと。同車は1942年製の車両として車検登録されているため、リアのテールランプが1灯だけでも問題ありません。ウインカーに関しては、実は手信号でもいいそうですが、安全性を考慮して後付けで明るく光るウインカーを装着しています。

「25馬力しかないエンジンですけど、軽快に動きます。故障防止も兼ねて定期的に公道を走っていますが、今まで警察に停められたことはないですね」(山口さん)

Large 20240804 01
車体のリア部分に設置されているフォルクスワーゲン製のエンジン(斎藤雅道撮影)。

 ちなみに、今回はさすがに会場が岩手県から遠く離れた千葉県ということでもあり、トレーラーに載せてきたそうです。2024年現在、山口さんは、ほかにも水陸両用の「シュビムワーゲン」や、後のビートルの原型にもなった「カーデーエフ(KdF)・ワーゲン」を所有しています。なお、これらもナンバーを取得済で、公道を自走できるとのことでした。

【了】

【生々しい…】これが、戦時中にできた弾痕を埋めた跡です(写真)

Writer:

ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス