ムカデかよ!? 潜水艦を運んだ「驚愕の120輪トレーラー」その長さは? 牽引車も特注品

約30kmを3週間かけて移動

 また、ここまで重いトレーラーを引っ張るため、トラクター(トレーラーヘッド)も特殊なものが用意されています。白羽の矢が立ったのは8輪仕様のMAN「TGX 41.680」でしたが、パワーロスが生じないよう足回りを原型の8×4から8×6に改造した特別仕様のモデルが用いられています。

 こうしてトレーラー(被牽引車)とトラクター(牽引車)を合わせると長さ90m、重さ約530tにもなった超重量物輸送車は、ハスマースハイム~ジンスハイム間の約30kmを約3週間かけて走破しています。

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街中をゆっくり進む潜水艦輸送の車列。全高は3階建ての建物よりも高い(画像:ジンスハイム技術博物館)。

 ただ、潜水艦のセイルまでの高さは約10mあったため、トレーラーには船体を回転させられる装置が組み付けられており、高架をくぐる際など高さ制限のある場所では潜水艦そのものを回転させ、高さを低くしてくぐり抜けています。

 このような形で慎重に運ばれた潜水艦「U17」は、2024年7月30日に無事、目的地のジンスハイム技術博物館に到着しており、今後は所要の修復や化粧直しが行われたうえで一般公開される予定です。

【了】

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