ロシア・ウクライナ戦争で脚光の「無人機」驚愕の全貌! まさかの「超やっつけ設計」…なぜ?
ロシアとウクライナの戦争で一気にメジャーな戦法となったのが、「無人機」の多用です。その無人機、一体どのようなものなのでしょうか。実物を見ると、予想を覆す設計などが採用されていました。
「市販のアルミパイプで機体作りました」
2022年2月から続くロシアのウクライナ侵攻では、これまでの戦争になかった交戦方法が目立ちます。両軍で多くの無人機が使われているということです。こうした機体は実際にどのような姿をして、どのようなつくりなのでしょうか。ウクライナを支援する英国のメーカーがつくった無人機をじかに見る機会がありました。
無人機は操縦士を乗せずに、垂直離着陸できたり長時間の飛行が可能だったりするため、デザインも未来的なものがあります。その一方、短期間に大量生産し前線へ送ることも重要視され、特にこういった用途の機体は、オーソドックスでシンプルな姿をしています。
今回筆者が実見したのは、英国の無人機開発メーカー、ウィンドレーサーズが2019年に初飛行させたプロペラ式の双発双胴の無人機です。この機は「先進的」とは真逆のオーソドックスな姿をしています。
全長は6m、横幅は10mでオートバイ用の46馬力2ストローク・エンジンを駆動力にして、135km/hのスピードで自律飛行し約1000kmを飛ぶことができます。エンジンの後ろにつく2本の胴体は市販のアルミパイプを使用していました。
主翼中央部の後ろに設けた約100kgの積載力をもつ荷物室は、アルミの薄板の内側に、これも薄いプラスチックの板を張ったのみです。触るとぺこぺことアルミ板は簡単に浮き沈みします。
交戦に不可欠な機材も関わらず、思わず「DIYで飛行機作ったの?」と言いたくなるような“やっつけ仕事”に見えるルックスなのです。ただこの設計は意図的なものということができるでしょう。
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