「あ、拡幅してる!」 細道だらけ“車で迷い込むとヤバイ”東京の住宅街に広い道 どこまでつながる? 今はまだ中途半端
西武新宿線の駅のアクセス道路に
補助227号線の延伸は、西武新宿線(野方-井荻)の高架化とも対応しています。近くに位置する「都立家政」駅の高架化に合わせ、補助227号線から線路沿いにアクセス道路と、駅にクルマの乗降スぺースなどが設けられる計画です。
都立家政駅は西武新宿線で最も駅前が狭隘な駅のひとつで、ホーム端まで住居が建て込んでいる状況。駅の出入口が面する西側の都立家政商店街もかなり細い道です。その正面口とは反対側にクルマのアクセス路が設けられます。
さて、補助227号線は新青梅街道まで延伸すれば、その先、練馬区の目白通りまで1本道が形成されます。では、南側は早稲田通りまでかというと、そうではありません。
本来の計画は「高円寺駅“貫通”」
本来、補助227号線は青梅街道から早稲田通り、新青梅街道を越え目白通りまでつながる計画です。そうしたなかで、強い反対運動が起こっているのが、冒頭に歩いた高円寺駅北口から早稲田通りまでの区間です。
青梅街道から高円寺駅南口までは、高南通りという広い道路が開通しているほか、北口にもバスロータリーができています。逆にいうと、高円寺駅周辺で整備が進んだのは、ここまでだったのです。
補助227号線は純情商店街を始めとした商店街にかかっていることもあり、北口ロータリー以北の整備には至っていません。北口から早稲田通りのあいだは、大和町よりも道が狭く、商店も人も密集したエリアですが、クルマが通る広い道はそぐわないという声があるようです。
より広い視点で山手線の西側エリアを見ると、“狭い駅前”だらけだった京王線や西武新宿線沿線の各駅も、高架化・地下化の進展や計画によりその姿を変えつつあります。高円寺駅北口のように、クルマが容易に入れない“歩行者と自転車の楽園”的なエリアは、東京では希少になってきていると言えるかもしれません。
【了】
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