飲酒OK! 独海軍の「激レア艦」日本で積んだ食料は? ビール以外の酒も飲むの? 准士官に聞く船上の食生活
なんと「飲酒OK」なドイツ艦
「フランクフルト・アム・マイン」にどのような食材を積んでほしいかは、四半期ごとに乗組員が希望を出せるそうです。そして実際に、日本に寄港した際に補給した食材は「果物、野菜、乳製品(ヨーグルト、チーズ、牛乳)、コーンフレーク、チキンナゲット、スペアリブ」だといいます。「日本固有の食品は何も積まなかった」とマティアスさん。
せっかく日本まで来てくれたのに、ちょっと残念な気もしますが、艦内では充実したドイツ料理が日々提供されるといいます。ラプスカウス(Labskaus)という、「見た目は悪いが案外おいしい」が枕詞の料理は、ドイツ北部の船乗りが考案したことにちなんで多くの軍艦で食されるそうです。
ほかには、シュニッツェルと呼ばれるドイツ風カツレツ、ローストビーフにローストポーク、ソーセージ。余暇は、業務で鍛えた体にさらに鞭打ってジムでトレーニングして過ごすという、何事にも粉骨砕身な「フランクフルト・アム・マイン」の水兵たちですから、筋トレ後のプロテイン補給に良さそうなものが主流のようです。
ドイツ料理の代名詞ともいえるジャガイモ料理も、もちろん多いといいます。充実したドイツ料理で船員のホームシックは緩和されそうです。
しかし、それに加えて、なんとドイツ海軍では飲酒が認められているというから驚きです。
もちろん、ルールはあります。「夜勤がない日の18時以降に、ビールを2杯まで」と決まっているそうです。日本は、戦前の海軍はイギリス式だったので航海中にお酒が飲めましたが、戦後の海上自衛隊はアメリカ式に変わり、船内での飲酒は認められていません。つまり、日本の海上自衛隊のモデルとなった米軍でも艦内での飲酒は禁止です。ルールがあれば絶対に守るまじめなドイツ海軍だからこそ、条件付きの飲酒が認められるのかもしれません。
ちなみに、日本に寄った際に、日本のビールは積まなかったそうです。「ビールは2杯まで」というルールを厳格に守っているため、日本で補給しなくてはならないほどに減らなかったのか。あるいは、ドイツ人は16世紀から続く「ビール純粋令」というビールの製造方法についての法律を誇りに思っている人も多いため、「ビールはやっぱりドイツ」という誇りがあるのでしょうか。気になるところです。
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