成田空港周辺の道路「大幅に増やします」 圏央道&駅直結“滑走路横断道”も 大整備計画の全貌
茨城県境まで一変するかも?
空港周辺9市町の「道路整備計画」
千葉県は2024年9月18日、「成田空港周辺における道路整備計画」を発表しました。
成田空港を拡張し、年間発着容量を50万回とする機能強化が2028年度末の供用に向け進展していることを受け、その効果を空港周辺の市町に波及させるべく、新たな道路整備計画をまとめたものです。成田市、富里市、香取市、山武市、栄町、神崎町、芝山町、横芝光町、多古町の9市町が対象となっています。
このうち、空港のすぐ横で整備中の圏央道・大栄JCT-松尾横芝IC間については、空港の北東側に成田小見川鹿島港線IC、南東側に国道296号IC(いずれも仮称)が整備されますが、空港の機能強化に伴い両ICの交通量増加が見込まれることから、その中間に新たなICを整備すべく、空港会社と検討を進めるといいます。
その新ICのアクセス道路として「成田松尾線及び(仮称)滑走路横断道路」を空港会社と連携しながら整備するとしています。これは圏央道から、新設されるC滑走路を横断し、芝山鉄道の芝山千代田駅へ直結する線形となる見込みです。
成田空港周辺では、圏央道のほか、空港拡張に伴う既存道路の付け替えも含め、現在58の道路整備事業が進んでいます。さらに今回、9市町それぞれで事業化に向けた調査を進める「調査路線」、市町からの「要望路線」も取りまとめられました。
例えば、近隣自治体から空港へつながる新道路のほか、茨城県との境を成す利根川の小見川大橋・息栖大橋付近(香取市)の渋滞対策、若草大橋(栄町)の延伸など、空港から離れた地域の道路も含まれています。
県はこれら道路を、将来の交通動向により必要となる道路と、市町のまちづくりなどに必要な道路とにまとめています。この整備計画については、「『成長する道路整備計画』として、空港及び周辺市町を取り巻く環境の変化や、エアポートシティ構想の進捗に応じて、策定後も不断の見直しを行っていきます」としています。
【了】
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