ウクライナ軍 “聖ジャベリン”対戦車ミサイルをDIY? 自爆ドローンに再利用へ
信仰の対象にもなったミサイル。
手作業でミサイルを取り出し
ウクライナ国防省の公式ニュースサイトである「アーミーインフォーム」は2024年9月17日、対戦車ミサイルのFGM-148「ジャベリン」をドローンで使用する準備をしている映像を公開しました。
公開された映像は第3突撃旅団対戦車大隊のもので、同部隊によると、発射装置の故障したジャベリンからミサイル部分を取り出し、弾頭部分を自爆ドローン用の爆発物に使用するとのことです。
動画では、ハンマーやペンチなどの工具を使い、ジャベリンのミサイル部分を取り出す作業が公開されています。
ジャベリンは二重の弾頭であるタンデム弾頭を装備しています。そのため、対ドローン用の屋根(コープゲージ)やスラットアーマーに先駆弾頭が止められたとしても、残った主弾頭が標的まで到達しますが、改造した自爆ドローンがタンデム弾頭のような性能を備えるかどうかは明らかになっていません。
なお、今回のジャベリン以外でもウクライナ軍は、RPG-18対戦車てき弾発射器やPK機関銃を搭載したドローンも作っています。
ちなみに、ウクライナでは、特にロシアによる侵攻が始まった直後の2022年に、同ミサイルでロシア戦車が撃破される映像が度々投稿され、ウクライナ国旗を背景に聖母が「ジャベリン」を手に持つ「聖ジャベリン」なるインターネットミームが誕生したほどでした。
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