「なぜ軍用車はガソリン車少ないの?」燃料の特性上ヤバい至極当然な理由とは やっぱりディーゼル!!

戦車のエンジンといえばアメリカをのぞく多くの国で軽油を燃料とするディーゼルエンジンが使用されています。それは一体なぜなのでしょうか。

戦車どころか軍用車両もほとんどディーゼル! なぜ?

 一般的に普段使いするクルマといえば、ガソリンもしくは軽油を燃料とするエンジン車が主流です。最近ではモーター駆動の電気自動車(EV)もかなり普及していますが、これが軍用車両となると話が変わってきます。

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第二次大戦中のディーゼルエンジン搭載戦車T-34(画像:ロシア国防省)。

 2024年現在、戦車だけではなく装甲車はもちろん、トラックを始めとした非装甲の車両ですら、多くがディーゼルエンジンで、ガソリン車は式典などで使う車両をのぞけばほぼありません。一体なぜ軍用車両では「ディーゼル一択」なのでしょうか。

 実は、今から80年前ほど前の第二次世界大戦時は、ガソリンエンジンの方が主流でした。例えば戦車などは、その最たるもので、同大戦の主要参戦国で、軽油を使うディーゼルエンジンの戦車を主力に使っていたのは、ソ連(現ロシア)と日本くらいでした。当時の技術で高出力かつ小型軽量なエンジンを求めた場合、ガソリンの方が適していたためです。

 また、運用面での利点もあります。当時は航空機もガソリンを燃料にする、いわゆるレシプロエンジンのものが大多数だったことから、燃料を共通化できるほか、馬力の高いそれらのエンジンを軍用車両にも流用できるというメリットを有していたからでした。

【実はガソリン車…】これが、現在も運用されているガソリンを使う装甲車です(写真)

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