田んぼにポツンと謎のトンネル!? 実は巨大国道バイパス “後回しの埼玉”ようやく変貌

埼玉から群馬へ通じる国道17号のバイパスは、途中で2ルートに分かれ、JR高崎線から離れたルートの改良が進んでいます。しかし、高崎線沿いの地区も変貌しつつあります。

「群馬」が優先された国道17号バイパス

 この「本庄道路」が事業化されるまでには紆余曲折がありました。というのも、東京から通じる国道17号バイパス計画のなかで、どうしても“優先度が低い”区間だったからです。

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2022年に開通した新・神流川橋。本庄道路の一部だ(乗りものニュース編集部撮影)。

 国道17号といえばJR高崎線沿いの主要街道というイメージがありますが、バイパスのルートは熊谷市内で2手に分かれます。一つが、そのまま高崎線沿いに深谷市までを結ぶ「深谷バイパス」、もうひとつが、北へ分岐して高崎線沿いから離れ、群馬県伊勢崎市・前橋市・渋川市までを最短距離で結ぶ「上武道路」ルートです。

 この上武道路は地域高規格道路「熊谷渋川連絡道路」に位置付けられ、将来的には(東京の首都高から)自動車専用道を群馬まで延ばす想定で、かなり広い用地をもってつくられています。

 一方の高崎線沿いの深谷バイパス以西は、もともとバイパス計画がなく、上武道路の開通後は国道17号を県道に、という案もあったそう。本庄市の吉田信解市長がウェブサイトでこう説明しています。

「(県道移管を)阻止しようと、当時の市では職員が交通実態を調べ、深谷バイパスを通るトラックの比率や車両の台数は上武道路と変わらない、という調査結果をもって、深谷バイパス、本庄市の国道17号の現道また建設予定の本庄道路は、長野方面と首都圏を結ぶ国土形成上重要な役割があると県へ報告しました」

 結果として国道17号の県道移管は回避され、2003年に本庄道路のI期区間は事業化されたものの、II期区間の事業化は2022年に。東京から群馬に至る国道17号バイパス群のなかでも最後の事業化となりました。

 本庄道路に並行する国道17号の現道は、2車線かつ市街地で信号も多く、通過交通とロードサイド店を利用する生活交通などで埼玉県平均の1.4倍の交通が集中し、慢性的な渋滞が発生しているといいます。

 歴史的経緯で“後回し”にされた高崎線沿いの国道17号にも、ようやくバイパスがその姿を現しつつあります。

【謎の巨大構造物だらけ!?】国道17号BP“後回し区間”変貌のイマ(地図/写真)

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