「バス乗っていいですよ」で本数めちゃ増! 鉄道のきっぷでOKの実証実験あらたに開始 ただバスのルート全然違うけど!?

いや、鉄道が遠回りすぎる……。

四国で新たにスタート「鉄道のきっぷでバスOK」

 JR四国や愛媛県は2024年9月27日、愛媛と高知を結ぶJR予土線で「モーダルミックス」実証実験を行うと発表しました。鉄道のきっぷでバスの乗車も可能にする取り組みが、新たに始まります。

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予土線で運行されている「鉄道ホビートレイン」(画像:写真AC)。

 予土線の愛媛県側にあたる区間を有効とするJRきっぷ(企画乗車券、スマえき含む)及び定期券で、宇和島自動車(宇和島バス)のバス路線の特定区間が乗車可能になります。対象区間は次の通り。

・JR予土線(鉄道):宇和島-近永-松丸
・宇和島バス「虹の森公園前線」:宇和島駅前-近永駅前-松丸-虹の森公園前
・宇和島バス「日吉・野村線」:宇和島駅前-近永駅前-出目

 なお、予土線の松丸以遠発着のきっぷでも、上記バス路線が利用可能です。

 列車のない時間帯にバスの利用が可能になることで、本数が大幅に増えるほか、朝の通勤通学時などにおける車内混雑の緩和につながるとのこと。

 予土線は宇和島から松丸まで北側に大きく迂回する線形ですが、宇和島バス「虹の森公園前線」は務田駅と近永駅をショートカットする県道経由で運行、「日吉・野村線」は宇和島駅から近永駅までをショートカットする国道320号経由で運行するなど、それぞれルートが大きく異なります。しかし、特にバス2路線が使えるようになる近永や出目などは、鉄道のみと比べて本数が倍増する見込みです。

 このような鉄道とバス双方の利用を可能とする取り組みは、徳島県のJR牟岐線や、岩手県のJR山田線沿線で行われていますが、いずれも、ほぼ全区間で並行しているバス路線が対象です。それに対し、鉄道沿線から大きく離れる路線も対象とするのは異例といえます。

 実証実験期間は10月5日(土)から来年1月31日まで。ただし、利用には「調査票」への事前記入が必要になります。また、この事業は「予算額の範囲内で実施されるため、予算の消化状況により、予定よりも早期に事業終了する場合があります」とされています。

【了】

【マジで本数増える!】予土線「バス乗っていいよ」実験の詳細

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