カブシリーズ“不遇の名車”新型が完璧すぎる!? 25年乗った私が、どうも購入に踏み出せない理由

ホンダの歴史的なレジャーバイクのなかでも、日本で短命ながら海外で長く愛されたのが「ハンターカブ」ことCT110。今ではCT125として復活を果たしましたが、昔のモデルとは何かが違うようです。

海外では32年間も愛されたCT110 日本国内では短命

 往年の50ccレジャーバイクを125ccモデルに転じて復刻をしてきたホンダ。中でも「ハンターカブ」の呼称で日本だけでなくカナダ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド他で親しまれたCT110(諸外国ではTRAIL110とも)を2020年にCT125として復刻させ、大ヒットさせたことは記憶に新しいと思います。

 実は筆者、前モデル・CT110を4台と、さらに先代的モデルのCT90(1968年モデル)に25年乗り続けた経験があります。そのため、現行のCT125がすごく気になっているものの、購入に今一歩、踏み出せないままでいます。

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筆者が所有していたCT110のオーストラリア仕様(2019年、松田義人撮影)。

 筆者がCT110に乗り始めたのは1994年。当時、複数のミニバイクやベスパを所有していましたが、どれも旧車だったりクセがあったりするバイクばかりで、日常使いのゲタ車にするには少し心許ない感じがありました。

 そこで目を付けたのが、当時、逆輸入で新車購入することができたCT110でした。

 CT110は先代的モデルのCT50/90(1968年)を進化させたバイクで、まず1980年に前述の諸外国で輸出販売。翌年の1981年には日本国内でも販売がスタートしました。スーパーカブのエンジンを110ccにしたものに悪路での走破性を意識して副変速機を搭載。ブロックタイヤやアップマフラーなどで、オン・オフ双方で楽しめるバイクでした。

 実際、海外では郵便局のポストバイクや牧場でのバイクとして使われるケースが多く、頑丈で乗りやすいことから、CT110は32年間という長きにわたって輸出され続けました。

 一方、日本国内でのニーズは高くなく、わずか2年で生産終了。優れたバイクであるにもかかわらずヒットには至りませんでした。

 その後、日本国内の逆輸入バイクを扱うショップでCT110の逆輸入車が新車で販売されるようになり、筆者はこういった業者を介し4台ほどを新車で購入し続け、25年間乗り継ぎました。

【写真】往年のCT110&なんか“買う気が起きない”新型(何が違う…?)

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