ウクライナで「ドイツ製新防空システム」が火を噴く 対ドローン用に効力発揮 ミサイルよりはるかに経済的

対ドローン用にかなり優秀?

短距離、極短距離対応タイプが供与されている

 ウクライナ空軍は2024年9月25日、「スカイネック」防空システムを運用している様子を公式Xで公開しました。

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スカイネック防空システムの35mリボルバーカノンを搭載した無人砲塔「Gun Mk3」(画像:ラインメタル)。

「スカイネック」は、ドイツのラインメタルが開発した防空システムです。エリコン製の戦術捕捉レーダーやマルチセンサーユニット、35mリボルバーカノンを搭載した無人砲塔「Gun Mk3」、同じく無人化したエリコン35mツインガン、対空ミサイルランチャーを組み合わせたもので、半径50km以内に侵入する航空機、ロケット弾、滑空爆弾、ドローン、巡航ミサイルなどの脅威に対応します。

 このシステムのうち、ウクライナ軍には2023年末頃からGun Mk3と捕捉レーダーを組み合わせた短距離・極短距離対応タイプが供与されており、主にドローン撃墜に使用されているようです。

 Gun Mk3から発射される35m砲弾は、複数の小さい目標の迎撃に適しており、ドローンを迎撃する場合はミサイルを使用するよりも経済的といわれています。さらに、追跡レーダーと連動することで、ターゲット指定をシンプルかつ高速に行い、自律システムが追尾と攻撃を人の手を介さずに自動で行います。

 なお、ウクライナ空軍が公式Xに公開した動画では、機関砲が射撃を行い、ドローンが撃墜されるまでの様子が収められています。

【了】

【近距離の防空を担当!】これがフル装備版の「スカイネック」です(写真)

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