「西武の黄色い電車」が関西を走ってる!? 滋賀県に到着した初の「4ドア車」再デビューへ 今後どうなるのか
滋賀県を走る近江鉄道が、西武鉄道の2000系電車を導入します。2000系の地方私鉄への譲渡は初となります。どのような改造が施されるのでしょうか。
近江鉄道が西武鉄道2000系を譲受
近江鉄道は2024年10月22日、西武鉄道の2000系電車を譲受したと発表しました。2000系が地方私鉄に譲渡されるのは初の事例。また、これまで3ドア車のみだった近江鉄道に初めて4ドアの車両が加わりました。デビューまでに改造も施される見込みです。
滋賀県東部を走る近江鉄道は、1943(昭和18)年に西武グループとなって以降、西武鉄道から譲り受けた車両を使用しています。2024年度からは、施設保有者と列車運行者を分ける上下分離方式へ移行し、鉄道施設や車両は沿線自治体で構成する「近江鉄道線管理機構」が保有する形となりました。
既存車両は全て3ドア車の2両編成で、中でも西武鉄道の401系を改造した800系は車齢が約60年に迫っており、代替時期を迎えています。
近江鉄道線の鉄道事業再構築実施計画には、西武鉄道が近江鉄道へ新たな中古車両を譲渡することも盛り込まれており、どのような車両が譲渡されるのか、鉄道ファンの間で注目されていました。
西武の小手指車両基地(埼玉県所沢市)を出発した2000系は、東海道線を西へ向かい、彦根駅に到着。同駅にある授受線を通って近江鉄道線へやってきました。
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