「西武の黄色い電車」が関西を走ってる!? 滋賀県に到着した初の「4ドア車」再デビューへ 今後どうなるのか
改造内容は?なぜ4ドア車を導入?色々聞いてみた
近江鉄道によると、2000系は2両編成を2編成、計4両を導入するとのこと。全て営業運転に使用する車両で、いわゆる「部品取り」車両は含まれていないそうです。
改造内容については「主にワンマン化やバリアフリーへの対応などを予定しており、外装を変更するかどうかは現在検討中」と話します。なお、2000系は界磁チョッパ制御ですが、VVVF化は予定していないとしています。
これまで3ドア車ばかりが走ってきた近江鉄道は、なぜ今回、4ドア車を導入したのでしょうか。
その理由については「西武鉄道側の車両置き換えのタイミングによるものです」と話します。今回、西武鉄道側が譲渡可能な車両が3ドアではなく、たまたま4ドアの2000系だったといいます。
その上で「今回譲受した2000系は2両編成のため、先頭車化改造など大掛かりな改造を行うことなく、走らせることができます」と話します。ただ既存の車両とドア位置が異なるため、利用者への案内や車両の運用が今後の検討課題になるそうです。
4ドアは朝夕ラッシュ時に乗り降りしやすいメリットがあるものの、ワンマン運転を行っている近江鉄道では基本的に2か所のドアしか使用していないため、効果を発揮できる場面は限られます。
西武線では徐々に数を減らしている「黄色い電車」2000系。今後は東京や埼玉から遠く離れた滋賀県で、新たな門出を迎えることになります。
【了】
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