東急の「超豪華列車」ついにJR東海へ出張! 車内で食べるウナギがスゴイ “1人75万円から”の旅を体験
乗車して感じた「圧倒的なゆとり」。食事にもこだわり
試乗会は沼津~菊川間の運行となり、旅行行程では2日目となる沼津~新居町間の一部を再現する形で運行されました。座席を割り当てられた5号車のダイニングカーは、褐色のウォールナット材を多用したシックな空間。「列車」というよりは「走る高級ホテル」という印象です。車内の至る所に工芸品が展示されており、「走る美術館」としての要素もあります。
「ザ ロイヤルエクスプレス」は8両編成の各車両がそれぞれ個性を持っているのも大きな特徴です。昼食をとることができるダイニングカーは2両あり、キッチンカー、イベントも開催可能なマルチカー、書斎のようなライブラリーカーなども連結しています。マルチカーでは、乗車記念グッズや今回の運行に合わせた伝統工芸品「駿河塗下駄」などの販売が実施されるそうです。
運行開始後、乗車できるのはわずか15組(最大30人)。8両編成の列車としては破格の少なさです。乗客はリビングのようなゆとりある空間で、ヴァイオリンやピアノの生演奏に耳を傾けながら、鉄道の旅を楽しむことができます。
東急の担当者によると、「今回の運行では、車内でうなぎを提供するなど、食事にこだわっています」と話します。幻のうなぎと呼ばれる「共水うなぎ」や桜エビ、焼津の鮮魚など、沿線の名物が昼食として提供されるそうです。
試乗した報道陣にも試食メニューの一部が提供されました。「共水うなぎ」の白焼きは絶妙な焼き加減で、外はパリパリ、中はふっくら。このレベルの鰻が列車内で提供されるのは考えられないことです。
列車は東海道線を西へ進み、富士山のビューポイントに差し掛かりますが、曇りだったため富士山は見えませんでした。ただ、逆側の車窓では海を臨める区間があるほか、通過駅では列車が大きな注目を集め、しきりに手を振る人の姿が見られました。
東海道線は列車本数が多く、走行スピードを落としてゆっくり走ることが難しい路線です。「ザ ロイヤルエクスプレス」も旅客列車や貨物列車の合間を縫うような形でダイヤが組まれています。高架の静岡駅を通過し、大井川を渡って菊川駅に到着。1時間56分の乗車時間でしたが、それが一瞬に感じられ、「もっと乗っていたい」と思えるものでした。
10月には東海道新幹線が60周年を迎えましたが、敢えて在来線の豪華列車で東海道を移動してみると、新たな地域の魅力を発見することができそうです。
●プラン日程(3泊4日計6回)
・2024年11月8日(金)~11日(月)
・2024年11月15日(金)~18日(月)
・2024年11月22日(金)~25日(月)
・2024年11月29日(金)~12月2日(月)
・2024年12月6日(金)~9日(月)
・2024年12月13日(金)~16日(月)
【了】
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