中国 新型空中給油機を公開! 台湾近海の人民解放空軍 展開能力がさらに向上する可能性も?
原型は中国最新の輸送機。
国産エンジンを積んだタイプの空中給油機
中国広東省珠海市で2024年11月17日まで開催されていた珠海航空ショーこと「中国国際航空宇宙博覧会」で、空中給油機仕様のY-20Bが公開されました。
Y-20は2016年から中国人民解放軍で運用されているとされる輸送機です。高度なフライバイワイヤ制御システムや、最先端の技術機能が組み込まれています。また、モジュール設計になっており、貨物輸送、人員輸送、空中医療施設、パラシュート降下を行う空挺部隊用機体など様々な用途に活用できるのが特徴です。
Y-20Bはロシア製エンジンから自国の瀋陽飛機工業集団(AVIC)が開発したターボファンエンジン「WS-20」に変更したタイプで、2023年3月頃に就役したといわれています。今回公開された機体は、そのY-20Bがベースの空中給油機です。
すでにY-20で空中給油仕様の機体は、台湾の防空識別圏内で目撃されたこともあります。Y-20Bは自国エンジン搭載により調達数や整備状況が安定することが考えられ、空中給油の機能が追加されることで、中国人民解放空軍の長距離展開能力はさらに向上すると見込まれます。
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