「自動車盗難」の防止条例があっさり“不採択”に 「犯罪抑止になる」ユーザーの思い届かず 一体なぜ? 東京都

自動車盗の抑止に効果的といわれる「ヤード規制」条例がない東京都。議会でその対策強化に関する請願が審議された結果、不採択となりました。どのような理由だったのでしょうか。

自宅でも盗まれる車・オートバイ「対策強化して!」請願

 東京都の警察や消防行政のあり方を審議する都議会警察・消防委員会で「自動車及びオートバイの盗難防止対策の強化に関する請願」について採決が行われました。
 
 同委員会に所属し、2024年12月2日の委員会に主席した13人の都議会議員のうち、請願内容に賛成し、起立した議員は2人。盗難防止対策の強化を求める請願は、起立少数で“不採択”になりました。

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自動車盗難が深刻化している(日本損保協会中部支部の盗難防止ガイドより)。

 車両盗難の被害認知件数はピーク時と比較すると激減していますが、高級車を狙った犯行に集中し、自宅保管中の被害も出ています。SNSでは毎日のように「愛車が盗まれた」といった被害の投稿が見られ、愛知県では今年1~8月の認知件数が前年同期費で135.5%となるなど深刻化しています。

 今回の請願は、盗難車の解体現場となりやすい「ヤード」を規制すること。盗難防止対策を速やかに行うために、首都圏の各自治体との連携を強化し、盗難車両の情報共有や盗難が疑われる車両の解体・転売を防ぐための対策を徹底することを求める内容でした。

 全国では約3000か所のヤードが確認されていますが、条例を制定しているのは首都圏では千葉、茨城、埼玉です。東京都には、建設で発生した残土などをストックするストックヤードに関する登録制度はありますが、車両の解体を行うヤードを規制する条例はありません。

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コメント

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1件のコメント

  1. 「自動車盗難事件は0件なのです!」という話なら警視庁の話ももっともな説明ともいえるが「
    なら盗難車はどこに消えているのか?」って疑問がでてくるよね。もしそれがわかっているならその対策をしないとアカンのだけど「なぜかどこかへ消えているのです!不思議な話です!」ってことなのかな???