天下分け目の山崎 現在も分け目

羽柴秀吉が明智光秀を破った「山崎の戦い」。天下を分けた山崎の地は、駅も分かれていました。

そこは京都? 大阪?

 2014年の大河ドラマ『軍師官兵衛』では「本能寺の変」、「山崎の戦い」を経て、いよいよ秀吉の天下が近づいてきました。

 「本能寺の変」を受け、「中国大返し」で畿内へ急行した羽柴秀吉は、「山崎の戦い」で明智光秀に勝利。織田信長の後継者として名乗りをあげます。この「山崎の戦い」では、付近にそびえる天王山を制した者が天下を取るとされたことから、「天下分け目の天王山」という表現も生まれました。

 そんな、「天下分け目の天王山」がそびえる山崎の地。そこにあるJR東海道本線(JR京都線)の山崎駅は、現在も分け目であることをご存知でしょうか。ホームを京都・大阪府境が通っており、ホームの京都駅側は京都府乙訓郡大山崎町、大阪駅側は大阪府三島郡島本町になっているのです。そのため山崎駅で下車する場合、列車から降りる場所によって京都であったり、大阪であったりします。

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大阪方面行きホームの府境を表す標識。ウイスキー「山崎」で知られるサントリー山崎蒸溜所も近くに見える。

 さてこうした場合、その駅の住所はどうなるのでしょうか。

 駅が自治体の境界をまたいでいる場合は基本的に、駅長室のある場所を所在地にします。そのため山崎駅の住所は京都府乙訓郡大山崎町です。

 同様に駅を都道府県境が通っている例はJR日田彦山線の宝珠山駅(福岡県・大分県)、西武池袋線の秋津駅(東京都・埼玉県)などがあります。

 ちなみに秋津駅は東京都東村山市が所在地ですが、ホームは東京都清瀬市、埼玉県所沢市にもかかっており、1都1県3市にまたがっています。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

 
    
 
    

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