あえて車内照明を消す列車 その合理的理由

長野県に、車内の照明を消して「あるもの」を楽しむ臨時列車が走っています。その列車に乗って、「あるもの」を堪能してきました。

実は「日本三大」のひとつ

 「ナイトビュー姨捨」は臨時列車で、2014年の運転日は9月の毎週金・土曜日と9月7日、8日を残すのみです。各日、長野駅18時48分発の姨捨駅19時36分着、20時24分発の長野駅21時0分着、途中で篠ノ井駅に停車というダイヤで運転されます。また折り返しまで50分ほどある姨捨駅では、ホームからも善光寺平の夜景を眺められるためその案内が行われるほか、「姨捨伝説と民話の語り」、お味噌汁などが楽しめます。

 乗るためには乗車区間の運賃と、大人520円などの指定席券が必要です。往復の運賃と指定席券がセットになった「ナイトビュー姨捨往復きっぷ」というお得なきっぷも発売されています。

 また9月5日~8日は、列車名を「ナイトビュー姨捨(中秋の名月号)」に変更しての運転です(2014年の「中秋の名月」は9月8日)。姨捨駅周辺は棚田が広がり、「田毎の月」と呼ばれる観月の名所でもあります。残念ながら秋は、水田に映る名月は楽しめませんけれども。

 ちなみに、このJR篠ノ井線の姨捨駅付近から眺める善光寺平の車窓、国鉄時代から「日本三大車窓」のひとつに数えられている、乗り鉄には非常に有名な場所だったりします。あとの2箇所は肥薩線矢岳~真幸間の「矢岳越え」(熊本・宮崎県)と、根室本線落合~新得間の「狩勝峠」(北海道)です。ただ狩勝峠については1966(昭和41)年に行われたルート変更で「三大車窓」と別の場所を走ることになったため、現在はもう楽しむことができません。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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