寝台特急「富士」復活運転 「ブルトレブーム」再現か

JR東日本は東京駅100周年を記念し、寝台特急「富士」の復活運転を発表。もしかすると、1970年代に社会現象になった「ブルトレブーム」の風景がよみがえるかもしれません。

東京で「ブルトレブーム」がよみがえる?

 2014年12月20日(土)に東京駅が開業100周年を迎えることから、JR東日本は東京駅と同じ赤レンガ色にラッピングした車両を山手線に走らせる、イルミネーションを行うといった様々なイベントを行います。

 そのひとつとして12月19日(金)、寝台特急「富士」の復活運転が東京駅~伊東駅(静岡県)間で実施されます。当日はホームに東京駅長のほか姉妹駅のアムステルダム中央駅長(オランダ)、メトロノース鉄道社長(アメリカ)を招いて出発式が行われる予定です。

 寝台特急「富士」は団体臨時列車として運転されるため、通常の列車のように「みどりの窓口」で切符を買って乗車することはできません。この列車を使ったツアー商品を購入することで乗ることができます。

 現在、列車には様々な愛称名が付けられていますが、「富士」という列車愛称は日本でもっとも歴史あるものです。1929(昭和4)年、鉄道省は活性化を目的に列車へ愛称名を付けることを考えます。そこで、当時の日本を代表する列車だった東京~下関間の特別急行に「富士」と命名されたのが、日本の列車愛称の始まりとされています。命名は公募の結果を受けたもので、公募1位は「富士」、2位は「燕」、3位は「櫻」でした。

 さて1970年代後半に「ブルトレブーム」が起き、多くのブルートレインが発車する東京駅ホームにカメラを持った子供たちが大勢詰めかけたことがあります(「ブルートレイン」とは青い寝台客車を使った特急列車のことで「富士」もそのひとつ)。当時、『ドラえもん』でのび太の家がブルートレインになる話が作られたり、野球漫画『ドカベン』に「ブルートレイン学園」という対戦相手が登場するなど、社会的に広く話題になりました。

「ブルトレブーム」時に列車先頭に立っていた機関車EF65形500番台。その唯一の現役車両である写真の501号機はJRマークが入っておらず、国鉄時代の雰囲気を強く残す。

 今回の「富士」復活運転では、その「ブルトレブーム」時代の風景が再現されるかもしれません。使用車両について詳しい発表はまだありませんが、列車を牽引する電気機関車が、EF65形500番台という車両になる可能性があるのです。EF65形500番台は「ブルトレブーム」時、実際にヘッドマークを掲げ寝台特急の先頭に立っていた機関車で、ブルートレインを象徴する車両のひとつでしたが、2014年現在、わずか1両しか現役車両がありません。その1両の現役車両が、JR東日本の高崎車両センターにあるのです。

 40代以上の男性は「ブルトレブーム」を覚えている方も多いと思います。この復活運転に要注目です。

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