路線バスの屋根にある「コブ」は地球と人間への優しさ
屋根に大きな「コブ」を持つ路線バスを見たことはないでしょうか。実はこの「コブ」、地球と人間への優しさを実現するため、生まれたものなのです。
屋根にあるバスの「優しさ」
路線バスの屋根にはほとんどの場合、エアコンやベンチレーターなど空調機器の出っ張りがあります。1980年代までは非冷房車が当たり前だったので、屋根には外気を取り入れるためのベンチレーターがいくつも並んでいました。しかし現在はエアコンと、ファン式のベンチレーターが2~3基搭載される程度。空調技術の進歩で車内は快適になりましたが、合わせてエアコンの薄型化が実現し、外観もスッキリしました。
そんななか、ひときわ目立つ箱を屋根に載せたバスを見たことはありませんか?
せっかく近年スッキリした屋根になぜ大きな「コブ」を、と思うかもしれません。しかし実は、「コブ」には重要な意味があったりします。この「コブ」は空調機器ではありません。「地球環境を守ること」、そして「お年寄りや体の不自由な方にとって乗り降りがしやすいこと」を両立するために生まれたものなのです。
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