路線バス 後ろにあっても「中扉」の謎

路線バスに設置されている乗降用ドア。前と後ろの2ヶ所にしかなくても、それぞれ「前扉」と「中扉」と言うことがあります。バス扉の不思議に迫ってみました。

ポイントは扉の枚数ではなく

 いつも当たり前のように乗っている路線バス。最近では運転士さんが乗客の安全とサービス向上のために、「発車します、おつかまりください」「バスが止まってから席をお立ちください」など、車内放送で声をかけている場面があります。

 そうしたとき、「中扉を閉めます。ご注意ください」と運転士さんが言って、「中扉ってなに?」と思ったことはありませんか? バスは前と後にしか扉はないような気もしますよね。

 路線バス車両には運転席横の「前扉」のほか、車体中央部と車体後部の計3ヶ所に扉が設置されている場合があり、このケースで車体中央部のドアを「中扉」と言うのなら話は簡単です。しかし実は扉が前後の2ヶ所にしかない場合でも、「中扉」と呼ぶ扉があるのです。

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扉が前後2ヶ所にしかない場合でも、前輪と後輪のあいだにある扉は「中扉」と呼ぶ。

「中扉」とは、バスのホイルベース(前輪と後輪の間)にある扉のことを指します。扉と扉のあいだにあるからではなく、車両のほぼ中央に位置するため「中扉」と言うのです。つまり、扉が運転席横とホイルベース間の2ヶ所にある場合、「前扉」と「中扉」があることになります。

 しかし同じく扉が2ヶ所にあっても、ケースによっては「前扉」と「後扉」になることもあります。

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