観光資源になった「名古屋めし」 よく聞かれるその感想とは

よく聞かれる「名古屋めし」への感想とは

 「名古屋めし」に対する感想で多いのは「味噌」についてでしょうか。

「みそカツは最初は美味しいけど、くどくて飽きる」
「どて煮とか、料理が甘いのはちょっと……」
「名古屋のスーパーへ味噌を買いに行くとたくさん種類があって『よりどりみどりだ!』と思ったけど、大多数が赤味噌で逆に選択肢がなかった」
「お店で出される味噌汁が赤だしばかり。九州に転勤して豚骨ラーメンしかないと嘆いていた知人を思い出した」

 筆者は元名古屋市民で祖父母が岐阜の人間であるため、名古屋周辺の味噌文化にはまったく違和感がないどころか、白飯によく合いますし、酒のシメに飲む赤だしの濃い味は最高だと思っているのですが、味覚は人それぞれですね。育った環境もあるのでしょうか。

「味噌煮込みうどんを頼んだら生煮えみたいだった」

 お店によっていろいろあるので、好みに合うものを探してみてください。

「えびフライが普通で、どうして名物なのか分からない」

 元々えびフライは名古屋の名物でもなんでもなく、タモリが名古屋弁を表現するときに「エビフリャー」と言って、それからえびフライが名古屋名物になってしまった、という説がありますね。

「名古屋の人はあの「登山」する店みたいのが好きなんでしょ?」

 よくメディアに紹介されるため、知名度のあるそのお店。「その店が悪いとは言わないが、それを名古屋代表だとは決して思わないで欲しい」と名古屋在住の知人が熱弁していました。

 近年、「名古屋めし」という言葉を見聞きすることは確実に増えましたし、他の地域へ店舗を出している場合も珍しくありません。味覚は人それぞれで多様な意見がありますが、筆者は「名古屋めし」の成長によって東京にいても愛着のある名古屋について話す機会が増えて嬉しいです。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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