梅小路の「デゴイチ」が本線復活 京都が「日本のSL動態保存の拠点」に
見学可能なSL専用検修庫を京都に新設
D51-200の復活により、本線運転が可能なデゴイチは国内で2両目になります。もう1両はJR東日本の498号機で、群馬県の上越線を走る「SLみなかみ」などに使われています。
ちなみに「国内で」としたのは、海外でもデゴイチが復活運転しているため。1936(昭和11)年から製造されたデゴイチは海外でも使われており、D51形の同型機で1941(昭和16)年に川崎車両(現在の川崎重工業)で製造されたDT650型蒸気機関車が2011年、台湾で復活。観光客らを楽しませています。
またJR西日本は合わせて、梅小路に蒸気機関車の解体検査に特化した専用検修庫を新設し、「日本のSL動態保存の拠点」にすると発表。そこで行われる蒸気機関車の検査風景は、2016年春にオープンを予定している京都鉄道博物館の来館者が見学できるようにするとのこと。京都は「蒸気機関車の街」としても知名度が高まりそうです。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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