遅延証明書を発行可能な世界初の自動改札機「GX8」 改札機の仕事が変わる可能性も

自動改札機は情報提供端末になる?

 「遅延証明書発行機能付きIC専用自動改札機『GX8』」では証明書の発行が必要になった場合、その上面(ICカード乗車券の残高などを表示する液晶画面のある面)に、レシートのような証明書がでてきます。必要な乗客は自動改札機を通過する際、それを取っていくという形です。証明書には遅延発生日や現在時刻、最大遅延時分などが印字されています。

 小田急電鉄では現在この導入が進められており、2014年10月30日時点の設置駅は成城学園前、登戸、読売ランド前、向ヶ丘遊園、小田急永山、小田急多摩センター、片瀬江ノ島、町田駅。続いて11月11日以降に新百合ヶ丘駅、2015年1月中旬以降に新宿駅にも導入される予定です。また2015年度中に相模大野、海老名、本厚木、秦野、小田原、中央林間、大和、湘南台、藤沢駅へも設置される計画になっています。

 また日本信号によると、この「GX8」は「遅延証明書の発行のみならず、駅を利用されるお客様に対し、様々な情報やサービスを提供することが可能」とのこと。具体的な利用方法はまだ先の話ですが、クーポン券の発行など自動改札機の活用可能性が広がっていきそうです。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。