孤立する大糸線 「18キッパー」が注目

悶々とさせる「前例」の存在

「それは仕方がないんじゃないの?」と思うかもしれません。しかし18キッパーには希望的観測が存在し、その前例もあるのです。

 2010(平成22)年12月4日、東北新幹線の八戸~新青森間が開業したことにより、並行在来線は第三セクター鉄道の青い森鉄道になりました。そしてこれによりJR東日本の大湊線(野辺地~大湊)と八戸線(八戸~久慈)が、青い森鉄道や新幹線とは接続しても、JR東日本の在来線と接続しない「孤立路線」になっています。

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「緑」がJR在来線で「ピンク」が東北新幹線、「青」は青い森鉄道などJR以外の鉄道(本文と無関係の一部路線は省略)。

 このとき、「青春18きっぷ」に特例が設けられたのです。青い森鉄道の列車に乗って孤立した大湊線、八戸線へ向かう場合、一部の駅以外では途中下車できないといった制限はあるものの、青い森鉄道の列車も「青春18きっぷ」のみで利用できるという特例です。

 この特例が大糸線の場合にも設けられるかどうか、18キッパーの関心事になっています。

 北陸新幹線の金沢延伸に伴っては、大糸線のほかにも高山本線(岐阜~富山)、城端線(高岡~城端)、氷見線(高岡~氷見)、七尾線(津幡~和倉温泉)も同様に、JR西日本でありながらJR西日本の在来線網から孤立します。そのため、これらの路線についても関わってくる話です。

 はたして東北新幹線のときと同様に、北陸新幹線でも特例が設けられるのか。例年2月に発表される春季「青春18きっぷ」の概要に、18キッパーたちが注目しています。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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コメント

1件のコメント

  1. 大糸線が特例適用されるかも、なんて考えたキッパーなんていなかったと思いますが。
    「西日本」としては飛び地ですが、JR線では孤立でもなんでもないですし。