鉄道員への暴力行為 最も多い発生理由は「理由なし」
噛みつかれ、殴られ、蹴られる鉄道員
日本民営鉄道協会によると、鉄道係員に対する暴力行為の具体的事例として以下のものがあるそうです。
●乗車券を提示せず有人改札を通過しようとしたため、呼び止め改札付近で確認をしていたところ、加害者が暴れ出し腕に噛みつかれるなどした。【日曜日、深夜(22時~終電)、20代、飲酒あり】
●終着駅にて車内で寝ていたお客さまを起こそうとしたところ、突然胸ぐらをつかまれた上、顔を殴られて負傷した。【日曜日、夜(17時~22時)、40代、飲酒あり】
●改札内でお客さま同士のトラブルが発生し、駅係員が制止しようとしたところうち1人から殴る蹴るの暴行を受け負傷した。【日曜日、深夜(22時~終電)、不明、飲酒あり】
日本民営鉄道協会を始めJR各社など鉄道事業者は2014年12月8日(月)から共同で、暴力行為の発生防止を目指すポスターを駅や車内に掲出します。「暴力は犯罪」というタイトルでストレートに呼びかけ、「わかりやすく伝えると同時に、社会的に許されない行為であることを強調し、暴力行為を未然に防ぐことを念頭に制作」したそうです。
また合わせて「酔っていたでは許されない」というメッセージによって、「いかなる状況であろうと暴力は絶対に許されない」ことを鉄道業界が結束して強く訴えるとしています。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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