再生中のJR北海道 路線廃止続く可能性

最大でも山手線の1/24、白くなる北海道の地図

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現在のJR北海道路線図から輸送密度2000人/日未満の区間を消したもの。

 輸送密度2000人/日未満の区間は全路線2457.7kmのうち61%を占め、それを消すと札幌周辺の通勤通学需要が多い区間と旭川、釧路、函館、青森方面といった主要都市を結ぶ区間、およそ950km程度しか残りませんでした。

 JR北海道のデータによると、輸送密度が高い区間は以下の通りです(以下、データは2013年度のもの)。

【1】4万4703人/日:函館本線:小樽~札幌(33.8km)
【2】4万4381人/日:函館本線:札幌~岩見沢(40.6km)
【3】4万4312人/日:千歳線・室蘭本線:白石~苫小牧(65.4km)
【4】2万8281人/日:千歳線:南千歳~新千歳空港(2.6km)
【5】1万7023人/日:札沼線:桑園~北海道医療大学(28.9km)

 これに対し、低い区間は以下の通りです。

【1】81人/日:札沼線:北海道医療大学~新十津川(47.6km)
【2】110人/日:石勝線:新夕張~夕張(16.1km)
【3】149人/日:留萌本線:深川~増毛(66.8km)
【4】165人/日:江差線:木古内~江差(42.1km)
【5】284人/日:根室本線:滝川~新得(136.3km)
【6】312人/日:日高本線:苫小牧~様似(146.5km)
【7】419人/日:宗谷本線:名寄~稚内(183.2km)
【8】428人/日:根室本線:釧路~根室(135.4km)
【9】485人/日:釧網本線:東釧路~網走(166.2km)

 このうち2014年に廃止された江差線は輸送密度が165人/日となっていますが、その廃止が発表され注目を浴びたのちのデータで、前年比115%増になっているため、この数字をそのまま受け取ることはできません。廃止決定前の2011年度における江差線(木古内~江差)の輸送密度は41人/日と、2013年度のデータで最も輸送密度が低い札沼線(北海道医療大学~新十津川)のさらに半分しかありませんでした。

 ちなみにJR東日本のデータによると、最も輸送密度が高いのは山手線(品川~新宿~田端)で108万888人/日。それに埼京線(池袋~赤羽)が73万718人/日で続きます。

 またJR東日本で、JR北海道の最も輸送密度が高い区間と同等の区間としては内房線(蘇我~君津)の5万7906人/日、成田線(佐倉~成田)の4万1338人が挙げられます(共に千葉県)。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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