低調予想の国内貨物 そこでJR貨物が伸びる理由

日通総研が2014年度と2015年度の経済と貨物輸送について、その見通しを発表しました。それによると国内貨物輸送は全体では低調傾向であるものの、JR貨物は増加が見込まれるとしています。どのような理由からでしょうか。

台風や消費増税などの影響を受けた2014年

 2014年度上期、JRのコンテナ輸送は農産品・青果物、食料工業品、紙・パルプなどの大幅な増加を受け、3.3%の増加になりました。

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台風による土砂災害で不通になり、錆びた東海道本線(静岡市清水区内)のレール(2014年10月9日、恵 知仁撮影)。

 しかし2014年度下期は台風の影響で日本の大動脈、東海道本線が静岡県内でしばらく不通になるなどし、輸送量が大きく減少しました。また、前年同期に発生した消費増税前の駆け込み需要による反動もマイナス要因になるだろうと日通総研はしています。

 ただ日通総研は、繁忙期における臨時列車運転など需要の受け皿づくりも行われていることから下期のマイナス幅は2%台半ばに留まり、2014年度全体におけるJRのコンテナ輸送は前年度と比べ0.2%、わずかに上回る見込みとしています。

 しかしコンテナではなく、貨車単位で石油やセメント、石灰石を輸送するJRの「車扱(しゃあつかい)貨物」では、2014年5月29日に北海道での貨物列車による石油輸送が終了したこと、石油需要自体の減衰、セメント・石灰石の需要に見られる一服感から、6.6%減のマイナスを予測。このためコンテナ、車扱を合わせたJR貨物全体では1.9%減と、3年ぶりにマイナスになるという見通しを伝えました。

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