ローソンにしか見えない関口駅 そこにあるローカル線活性化の可能性

岐阜県の長良川鉄道に、ローソンにしか見えない駅があります。なぜそうした駅が誕生したのでしょうか。またこうした駅のコンビニ化は、地方鉄道の活性化におけるひとつの可能性かもしれません。

駅をローソンにしたことのメリットとは

 ではなぜ、駅がコンビニになったのでしょうか。その理由のひとつに、「ローソンを誘致することによる旅客運賃以外の収入」が挙げられます。この関口駅の建物は長良川鉄道の所有で、他の駅についても同鉄道は積極的にテナントの誘致を行っているとのこと。終点の北濃駅は弁当の調理室になっているほか、富加駅には会計事務所が入っています。

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関口駅に到着した列車。長良川鉄道の車窓にはその名の通り長良川が現れ、ゆったりしたローカル線の旅を楽しめる(画像提供:長良川鉄道)。

 長良川鉄道は、乗客にメリットが大きいことも理由に挙げます。列車の到着を待つ際、コンビニ内は空調が効いており夜間でも明るいため、快適で防犯上の意味でもメリットが存在するのです。

 またローソンの広報は、タイアップによる駅の利用者増加も目的にあるといいます。そしてローソンとしても、こうしたユニークな外観の店舗を作ることによる宣伝効果を期待したいとのことでした。

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