打倒スマホ カーナビが武器にする「付加価値」とは

道案内など車にとって必要不可欠になりつつあるカーナビ。最近ではスマートフォンをナビ代わりに利用している人も多く、ポータブルナビの売り上げは落ち込んでいます。そんななか、ケンウッドはハイレゾ音源を再生できるモデルを発売。市販カーナビはいま、進化しています。

カーナビ初のハイレゾ対応モデル

 最近のカーナビ、特にPND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)と呼ばれるポータブルタイプはスマートフォンに押され、売り上げが落ち込んでいます。また一般的なカーナビも純正オプションが優勢で、市販カーナビの販売は厳しい状況です。

 そこで市販のカーナビは、スマートフォンや純正品にはない多機能、高性能で勝負する方向性になっており、2015年2月にケンウッドが発売した新モデルにも画期的な機能が搭載されました。

ハイレゾ音源の再生を可能にしたケンウッド「彩速ナビ」(2015年2月、石田 功撮影)。

 今回、ケンウッドは5機種のニューモデルを発売したのですが、特に注目なのは「彩速ナビ タイプZ」。このモデルはカーナビで初めて「ハイレゾ音源」に対応したのです。このハイレゾ音源とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

 通常、音楽をCDなどのデジタル音源に変換するときには、サンプリングと量子化という工程があります。音の波形をキャベツの千切りのように、細かく刻んでデータ化するのがサンプリングです。そして数字が大きいほどきめ細かく切る、つまり緻密にサンプリングしていることなります。CDの場合、サンプリング周波数は44.1kHzなので1秒間に44100回のサンプリング、すなわち1秒間の音の波形を44100分割し、デジタルデータ化している形です。

 量子化はサンプリングしたデータのひとつひとつにレベルをひも付けていくことで、16bitの場合だと2の16乗、すなわち約6万5000ステップでレベルを決めます。これに対して24bitは2の24乗ですから約1680万ステップ。よってサンプリングの場合と同様に、数字が大きいほど精密なデータになります。

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