廃止予定日は新幹線開業日 JR北海道、江差線の廃止を届出

JR北海道が江差線の廃止届出書を国土交通大臣に提出しました。北海道新幹線の開業に伴い、並行在来線をJRから分離するためです。江差線は新幹線開業でJR北海道から分離されたのち、道南いさりび鉄道へ運行が引き継がれます。

北海道新幹線開業で経営分離

 2015年3月2日、JR北海道は江差線(五稜郭~木古内、37.8km)の廃止届出書を国土交通大臣へ提出しました。

江差線は電化されているものの、普通列車は全てディーゼルカーでの運転(2007年2月、恵 知仁撮影)。

 北海道新幹線の新青森~新函館北斗間が開業することに伴い、それと並行して走る在来線の江差線がJR北海道から経営分離されるため廃止の届出書が出されたもので、廃止予定日は現在のところ「北海道新幹線(新青森・新函館北斗間)開業日」とされています。また北海道新幹線は2016年春に開業の予定です。

 JR北海道から経営分離された江差線はその後、第三セクター鉄道道南いさりび鉄道によって運行されます。

 江差線は1913(大正2)年に五稜郭~上磯間8.8kmが開業したことに始まり、1936(昭和11)年に五稜郭~上磯~木古内~江差間79.9kmが開通。檜山地方の木材や海産物の輸送で賑わいました。

 しかし自動車の普及で需要が減り、木古内~江差間42.1kmは輸送密度(1日1kmあたりの平均輸送量)が41人(2011年度)とJR北海道で最も低いことから、2014(平成26)年5月12日で廃止されています。

 江差線は、本州と北海道を結ぶ「津軽海峡線」の一部で特急も走る五稜郭~木古内間だけが残りました。しかし、客輸送における本州連絡の役目は北海道新幹線の開業で終了。第三セクター鉄道になる形です。

 【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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1件のコメント

  1. 本当に廃止することがいいのか