きっぷ利用率の高い鉄道で進まないそのリサイクル 状況改善へ民鉄11社が共同実験

きっぷはトイレットペーパーの原料などにリサイクルされていますが、きっぷの利用率が高い地方の鉄道会社ではあまり行われていません。そうした状況を改善するため、地方民鉄11社が共同実験を始めます。

地方鉄道には重いきっぷのリサイクルコスト

 使用済みのきっぷ類をトイレットペーパーなどの原料としてリサイクルする動きは、すでに大都市圏の鉄道会社でみられます。これを地方の鉄道会社でも実現するため、地方民鉄11社が共同で実証実験を開始することになりました。

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トイレットペーパーの原料などにリサイクルされる鉄道のきっぷ(画像:日本民営鉄道協会)。

 使用済みきっぷのリサイクルは、規模やコストの問題から地方の鉄道会社では容易ではありません。しかし紙のきっぷを広く使用しているのは、ICカード乗車券の導入が進んでいない地方の鉄道会社です。

 そうした状況を考え、一般社団法人「日本民営鉄道協会」協力のもと地方民鉄11社による実証実験「使用済きっぷ共同リサイクルプロジェクト~まずはイレブンから!」が2015年3月6日より開始されます。

 今回の実証実験に参画する事業者は青い森鉄道、仙台空港鉄道、山万、秩父鉄道、富士急行、豊橋鉄道、三岐鉄道、京福電気鉄道、和歌山電鐵、一畑電車、熊本電気鉄道の11社です。

 青い森鉄道(青森県)は、「将来的には他事業者へも呼び掛けて参画規模を大きくしていくことにより、コストダウンや事務効率化を図るとともに、エコで持続可能な地域社会を目指します」と述べています。

【了】

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