横浜のベテラン二階建てバス、引退へ 長寿の理由はその「生まれ」

横浜市交通局で唯一の二階建てバスが、2015年3月末をもって引退します。実はこの車両、通常なら法規制で12年しか使えない神奈川で、20年以上も活躍しました。なぜそれほど長く走ることができたのでしょうか。「生まれ」にその理由がありました。

法規制を受けない理由はその「出生」に

 横浜市交通局の「ヨンケーレ・モナコ」がそうした規制に影響されず21年も活躍できた理由は、「輸入車」だからです。この車両はベルギーのバス車体メーカーであるヨンケーレが、日産ディーゼル(現「UDトラックス」)のシャーシと組み合わせて製造した「モナコ」というモデル。それを日本に輸入した形です。

 一般的に日本国内で生産された自動車は、「型式認定」という審査を国土交通省から受けて合格したのち市販されます。そしてこの際、排ガス規制についても認定が行われ、車検証へ合わせて記載されます。

 しかし国内で製造されていない輸入車はこの「型式認定」を受ける必要がなく、「型式不明」として登録されます(車検証には便宜上の型式が記載され、この「ヨンケーレ・モナコ」は「RG620VBN」)。

 そして輸入車の場合、国産車なら合わせて記載される排ガス規制関係についても、車検証に表記がありません。よって輸入車は排ガス規制や「八都県市ディーゼル条例」の対象にならず、20年以上も長く活躍することができたのです。

 そのため横浜市交通局の二階建てバス「ヨンケーレ・モナコ」は法律上、排ガス規制関係の装置を搭載する必要もありません。

 ですが、だからといって何も環境対策が行われていないわけではなく、横浜市交通局の「ヨンケーレ・モナコ」には「DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)」が装着されています。公営交通としての責任感の表れかもしれません。

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コメント

1件のコメント

  1. JR西日本バスとJRバス関東が「ドリーム大阪号」「ドリーム京都号」にヨンケーレモナコを使っていた時に、毎週毎週乗っていました。

    2階最前列の席がたまらなくて、いつも「発売日(乗車日の1か月と1日前)の朝10時に「みどりの窓口」で「座席指定」を掛けてもらって乗っていました。

    最前列から見る東名・名神高速道路を颯爽として走る大パノラマは圧巻でした。

    横浜市で「最後の世生」を送っていたことも知りませんでした。

    「また一つ、昭和が消えた」、そんな思いでいまは淋しさでいっぱいです…言葉になりません。

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