今度はカレーうどんにポテト 阪急そば「求む若者」

アメリカの影響で誕生した「ポテそば」

 2014年末から2015年初頭にかけ、アメリカの労使交渉による影響から原材料の調達が難しくなり、マクドナルドなどのファストフード店でフライドポテトの販売が一時中止される事態になりました。阪急阪神レストランズの下井さんは、このことが社会的な関心を呼んでいたため、フライドポテトを意図的に選んだ部分もあると話します。

 つまり若者の注目を集めるため、若者の利用が多いファストフード店で話題になっていたものをトッピングしたわけです。若者に食べてもらいたくて、そば・うどんにフライドポテトをトッピング。一見すると不思議な組み合わせですが、ある意味、理にかなっているといえそうです。

Large 20150331 hankyusoba 03
阪急そば若菜の十三店で販売されている「ポテそば」。税込み370円(2015年2月、恵 知仁撮影)。

 ちなみに、関東の立ち食いそばチェーンが「ポテそば」を登場させたことについても、その本家「阪急そば」を運営する阪急阪神レストランズに尋ねてみました。

「もっと『ポテそば』が広まるかと思っていたのですけどね(笑) なかなかそうならなかったところ、ひとつやっていただいて良かったです。弊社はさらにカレーを入れて、やってみます」(阪急阪神レストランズ営業企画部、下井さん)

 今後また阪急そばから、新しいメニューが広がっていくかもしれません。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。