都営新宿線に新造車両導入 8両編成を10両編成に置き換え混雑緩和

都営新宿線へ新造車両が3編成導入され、10両編成化が進展。混雑緩和と輸送力増強が図られます。また新しい車両は全てのドア上に液晶モニタを設置するなど、「人にやさしい車両」として進化しています。

ラインカラーは車体上部へ大きく

 2015年5月8日(金)、東京都交通局は5月19日(火)から都営新宿線で新造車両の運行を開始すると発表しました。今回、新車は3編成が導入され、都営新宿線では2年ぶりの新造車両です。混雑緩和と輸送力増強を目的に、従来の8両編成を10編成に置き換えるといいます。

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5月19日から都営新宿線での運行が始まる10-300形4次車(画像出典:東京都交通局)。

 新しく登場する車両は2005(平成17)年から製造が始まっている10-300形電車の4次車で、主な特長は以下の通りです。東京都交通局によると、幅広い人が利用しやすい工夫をしたといいます。

・座席間に柔らかな曲線のつかまりやすい手すりを追加。
・吊り手の増設。
・従来より低い位置に荷棚や吊り手を設置。
・ドアの開閉表示灯を設置し、その開閉を光の点滅で知らせる。
・ドアにラインカラーの帯を設置し、開閉状態を分かりやすくした。
・車体上部に路線カラーを大きく配色。
・車内照明を全てLED化。
・車内全てのドア上部に液晶モニタを2画面設置。
・空気清浄機能付き空調装置の搭載。
・座席端部に木目調の大型仕切り板を採用。
・遮音性に優れた合わせガラスを窓ガラスに使用。

 近年、ホームドアの設置が進んだことから、それによって隠れないよう車両の高い位置にラインカラーを配色する例がしばしば見られ、2015年4月に導入された都営大江戸線の新車もラインカラーが車体上部にあります。

【了】

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