新「トワイライトエクスプレス」 些細で大きな“車両屋”のこだわり

“車両屋”としての「特別なトワイライト」へのこだわり

 スロネ25形500番台の各客室ドアには、その部屋番号のほか、何号車なのかも合わせて小さく掲示されています。そしてこのスロネ25形500番台は元々、各編成の2号車として使われていたため、客室ドアにも小さく「2号車」と掲示されていました。

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「3号車」と表示されている元2号車のスロネ25形500番台(2015年5月、恵 知仁撮影)。

 しかし「特別なトワイライト」では、スロネ25形500番台を2号車と3号車、4号車として使用するため、各客室ドアに掲示されている小さな号車表示も、3号車と4号車に改められていました。上からシールを貼って修正するなどの方法ではありません。部屋番号と号車の書かれたプレート自体が、作り直されていました。

「“車両屋”のこだわりです」(JR西日本営業本部、橋本さん)

 些細なことですが、逆にだからこそ「特別なトワイライト」と言えるのかもしれません。ちなみに鉄道業界では、車両の整備などを担当している人々のことを「車両屋」といいます。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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1件のコメント

  1. Nゲージ車両だけに拘れば、B寝台コンパートメントを除けば済む話やね。あ、B個室もかwww