今夏で20周年も引退迫る「湖北のポニー」 SL北びわこ号
今夏で「SL北びわこ号」が20周年を迎え、様々なイベントが行われます。ただこの「SL北びわこ号」、近い将来に大きく姿を変える予定で、「湖北のポニー」はあと少しで見納めになりそうです。
「ポニー」の愛称を持つ小型蒸気機関車
JR西日本が滋賀県内の米原~木ノ本間22.4kmで運行する「SL北びわこ号」が、今年2015年で20周年を迎えます。
1995(平成7)年の夏に初めて湖北路を走り出した「SL北びわこ号」。20周年の今夏は7月26日、8月2、9、16、23日の5日間、米原発10時09分と13時16分に木ノ本行きが運転されます(すべて日曜日)。
JR西日本によると、初日の7月26日には記念セレモニーを予定しているとのこと。また合わせて今夏の「SL北びわこ号」乗客全員に「20周年記念乗車証」のプレゼントや、「20周年記念弁当」の販売(米原駅で1日50食限定)などが行われるそうです。
列車は全車指定席で、乗車には普通乗車券のほかに指定席券(大人520円、子ども260円)が必要です。指定席券は乗車1ヶ月前の10時から、駅のみどりの窓口などで販売されます。
ただ、今夏で20周年を迎える「SL北びわこ号」ですが、もうすぐその姿を大きく変える見込みです。
これまで同列車は基本的に、「ポニー」の愛称を持つ小型の蒸気機関車C56形160号機が客車をけん引してきました。しかし2017年以降、現在は梅小路蒸気機関車館(京都市)で「SLスチーム号」などに使用されているD51形200号機「デゴイチ」に、その役目を譲る予定。これまで20年間にわたり、湖北路を駆け抜けたポニー。その活躍は、あと少しで見納めになりそうです。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
D51て軽快なイメージが変わりますね