F-35B、初期作戦能力を獲得 岩国基地配備へ
アメリカ海兵隊は7月31日、新鋭戦闘機F-35Bが「初期作戦能力」を獲得した――すなわちF-35Bを実用化すると発表。2017年から岩国基地へ配備される予定です。しかし実用化されたとはいえ、F-35はまだ能力を100%発揮できていません。なぜそのような状況で実用化されたのでしょうか。
“実用化”が宣言されたF-35B
去る2015年7月31日、アメリカ海兵隊は新鋭戦闘機ロッキード・マーティンF-35B「ライトニングII」が、第121海兵隊戦闘攻撃飛行隊(VMFA-121)において「初期作戦能力(IOC)」を獲得したと宣言しました。この第121海兵隊戦闘攻撃飛行隊は2017年、日本の岩国海兵隊基地(山口県)へと配備される予定です。
「初期作戦能力」とは、実用戦闘機として実戦への投入が可能な最低限の能力を有すことを意味します。現代戦闘機の開発は極めて長い期間が必要となるため、各機能に優先順位を付け、ソフトウェアを実装してゆきます。そしてある段階に達した時点で実戦配備を行い、限定された能力で実働体制に入ることが普通です。
奇しくも100年前の1915年7月、史上初の実用戦闘機であるドイツのフォッカーE.I「アインデッカー」が第一次世界大戦に実戦投入されており、F-35は“次の100年”における最初の戦闘機となりました。
岩国に海兵隊のB、三沢に空自+空軍のA、厚木に海軍のCと数年で日本は世界最高クラスのF-35密集地帯になる。
全タイプ1ヵ国で見れるのは米国以外では日本だけ。