東九州道延伸で観光好調 北九州~宮崎全通は来春が努力目標
2015年3月に2区間が開通し、北九州~宮崎間の大部分が結ばれた東九州道。大分・宮崎県では、その影響が如実に出ているようです。
残るは7.2km
国土交通省九州地方整備局とNEXCO西日本は2015年11月10日(火)、東九州道の2区間が開通し半年を経過したことから、観光面でどんなストック効果が出ているか、取りまとめて発表しました。「ストック効果」とは、整備された社会資本が機能することによって継続的・中長期的に得られる効果のことです。
東九州道は今年3月1日に豊前IC(福岡県豊前市)~宇佐IC(大分県宇佐市)間が、3月21日に佐伯IC(大分県佐伯市)~蒲江IC(同)間が開通。その結果、福岡県内の椎田南IC(福岡県築上町)~豊前IC間の7.2kmを除き、北九州市と大分市、宮崎市とのあいだが高速道路で結ばれています。
発表によるとこの2区間の開通によって、東九州道の観光客が増加したほか、観光圏域が広域化。大分・宮崎両県では観光入込客数が約1.1倍になり、宮崎県では県外観光客が約4割に上昇、特に高千穂峡では7割になったといいます。
そして道の駅の売上、お祭りイベントや旅行ツアーも増加。宮崎県内では開通を契機にライフセービングの国際大会が開かれるなど、マリンスポーツやアウトドアの活性化にも繋がっているそうです。
また沿線の観光施設が、東九州道の開通に合わせて県外での宣伝に力を入れていること、NEXCO西日本が期間限定で発売している高速道路周遊割引「大分・宮崎ドライブパス2015」などの施策も、そうした東九州道の観光面における好調の一因として考えられます。
東九州道の北九州~宮崎間のうち唯一、未だ繋がっていない椎田南IC~豊前IC間の7.2kmについて、NEXCO西日本は2016年春の開通を“会社努力目標”としています。
【了】
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