駅、路線とも約9割で耐震化を終了 JR東海の在来線

JR東海は在来線の耐震化について、進捗状況を発表。およそ9割で終了したことを明らかにしました。

省令対象の駅に加えて

 JR東海は2015年11月11日(水)、在来線の土木構造物などにおける耐震化の進捗について発表しました。

「特定鉄道施設等に係る耐震補強に関する省令」の対象になる利用者数が1日1万人以上の駅がJR東海には43駅ありますが、うち41駅ですでに駅舎の耐震化を終了したとのこと。

 また同社では省令対象の駅ほか、1日の利用者が5000人以上の駅も独自にその対象として駅舎の耐震化を進めており、2015年12月に清洲駅(愛知県稲沢市)と松田駅(神奈川県松田町)でそれが終了すると、対象33駅のうち27駅で駅舎の耐震化が完了するといいます。

 これによりJR東海の駅舎耐震化は、今年12月末時点で対象76駅のうち68駅で完了。進捗率89%になる見込みです。

 残る8駅のうち、1日の利用者数が1万人を越えるのは草薙駅(静岡市)と春日井駅(愛知県春日井市)。両駅では橋上化が施行中で、それが2016年に完了すると、省令対象の43駅はすべて耐震化が終了することになります。

 それ以外の、1日の利用者数が5000人以上の6駅についても、自治体と橋上化の協議を行うなどしながら順次、耐震化が進められる予定です。

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高架橋柱の耐震補強の対象となっている区間(画像出典:JR東海)。

 またJR東海は「ピーク時1時間あたり片道列車本数が10本以上の高密度線区」や「東海地震において強く長い地震動を受けると想定される区間」について高架橋柱の耐震補強を進めており、「高密度線区」に関しては2014年5月末までに対策を完了。現在、全体では91%の進捗率で、2017年度末までに完了する見込みです。

【了】

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