増便賛成も都心通過の新飛行ルートに不安の声多数 羽田の機能強化

現在検討されている羽田空港の新しい飛行ルートについて、国の説明会で一般から寄せられた意見が公表されました。

国際線増便は賛成、飛行経路には懸念

 国土交通省は2015年11月17日(火)、今年7月から9月にかけて実施した「羽田空港機能強化に関する説明会(第1フェーズ)」の結果を発表。現在、国で検討中の都心上空を通過する新しい飛行経路について、不安の声が多く上がっていることが明らかになりました。

 この新しい飛行経路の案について、一般から寄せられた意見では、騒音や墜落事故の可能性に対する懸念が集中。これまで、空港を沖合に拡張することで騒音軽減を図ってきた経緯に逆行するといった声や、在日アメリカ軍の飛行ルートである「横田空域」と支障するのではないか、などといった意見が寄せられました。

 一方で、羽田空港の国際線を増便する必要性については、賛成する意見が多数。国際競争力の強化、地方活性化やビジネス機会の創出、増加する訪日旅行者への対応などがその理由として挙げられています。

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羽田空港の飛行経路についての見直し案(画像出典:国土交通省)。

 国は現在、羽田空港の機能強化について、国際線増便の方針を推進。そこで、より効率的に滑走路を使用する目的で、飛行機が離発着するときの飛行経路について、都心上空を通過する新しいルートへの変更を検討しています。

 国土交通省では今後、第2フェーズの説明会を、2015年12月から2016年1月にかけて、羽田空港周辺や東京23区、埼玉県で実施。2016年夏までに、環境影響に配慮した方策を策定する予定です。

【了】

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1件のコメント

  1. NAA(成田空港会社)の統計(2017年8月17日までのNAAのHP掲載)では、落下物は1990年17件、1991年洋上での脚出しを要請、1992年には3件に激減したのです。羽田の新ルートでは、陸上脚下げをしなくてはならず、成田の1991年以前の状態に戻る可能性があります。また、NAAは、次のように述べていました。「国土交通省・NAAはできるだけの努力をしてきました。その代表的な例が南側から着陸する場合の洋上脚下げ方式の実施です。はじめは航空会社に協力を呼びかけていましたが、その後、航空関係者にとって必要な情報を提供する文書(航空路誌)に掲載し、さらに航空機に無線で連絡して、洋上脚下げ方式の実施を徹底するようにしました。こうした対策によって、落下物(とくに氷塊)は大幅に減ったのです。現在も国土交通省・NAAは共生委員会の立会いのもと、実際に脚下げをしているかどうか、蓮沼海岸(九十九里浜)で定期的にチェックしています。」ここでいう落下物は、ほとんどが氷の塊です。成田空港の周りは農地や林、草地が多く、これらに落ちた場合、全てが発見されるわけではありません。だから実数はもっと多いと推定されます。今度は都心上空で脚下げするわけですから、航空ファンにとっては絶好の見せ場になりますが、喜んで口を開けて見ていたら、氷塊があなたを襲うことがありますから、注意しなければなりません。

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