日本三大急流に沿う「絶景路線」に“新たな観光列車”導入へ コンセプトの検討が本格化 現在は豪雨で運休中

熊本県は、JR肥薩線の新たな観光列車の導入に向けた検討を本格化します。

JR肥薩線の「新たな観光列車」コンセプト案を複数作成

 熊本県は、JR肥薩線の新たな観光列車の導入に向けた検討を本格化します。県は今月に入り、新たな観光列車のコンセプト検討業務を委託する事業者の公募を開始。来月にも事業者を選定する予定です。

Large 20260715 01

拡大画像

JR肥薩線(画像:PIXTA)

 JR肥薩線は、熊本県八代市の八代駅と鹿児島県霧島市の隼人駅を結ぶ124.2kmのローカル線です。

 このうち八代~吉松間が令和2年7月豪雨で被災し、運転休止となっています。八代~人吉間は2033年度頃の復旧を目指して工事が進んでいますが、人吉〜吉松間は復旧の目途が立っていません。

 被災前の肥薩線では、土休日を中心にSL「人吉」が運行されていたほか、「かわせみ やませみ」が2~3往復、「いさぶろう しんぺい」が1往復運行されていました。

 八代~人吉間は「川線」とも呼ばれ、「日本三大急流」として知名度の高い球磨川に沿って走る絶景が特徴です。

 同区間は復旧に向け、県と地元市町村が連携して「JR肥薩線復興アクションプラン」を推進する方針です。このプランには「地域を代表する観光列車の導入」が目玉施策の一つとして盛り込まれており、沿線の魅力を国内外へ最大限に発信するためのコンセプト案を策定します。

 観光列車の初期投資額は約10億円を想定。新造もしくは改造を基本とし、前面展望席や大窓構造など、球磨川の雄大な車窓を眺められる座席を検討します。球磨川の眺望を軸に、地域の特産品やおもてなしも組合せた列車のあり方を具体化する方針です。

 観光列車のコンセプト検討業務では、外観・内観デザインイメージイラストを1~3案程度作成し、方向性の検討を深度化します。

 今後のスケジュールは、県や市町村、JRで費用負担スキームを検討した後、2027~2028年度に車両新造(もしくは改造)工事の発注を予定。2033年度から運行が始まる見込みです。

【画像】これがJR肥薩線「新たな観光列車」の概要です

最新記事

コメント