加害者は6割以上が飲酒 鉄道係員への暴力、その実例
国土交通省が、鉄道係員に対する暴力行為の実態について発表。少なくとも6割以上の加害者が飲酒していること、また具体的な事例を明らかにしました。
少なくとも6割が飲酒
国土交通省鉄道局は2015年12月9日(水)、鉄道係員に対する暴力行為の実態について、調査結果を発表。2014年度の発生件数は887件で前年度より35件増加したこと、加害者の少なくとも6割以上が飲酒していることが分かりました。
発生件数は2012年度の932件に対し、2013年度は852件と減少していましたが、2014年度は先述の通り887件と再び増加した形です。
また加害者の飲酒の有無について、62%の546件が「飲酒あり」。ただ「不明」が20%、176件を占めているため、“少なくとも6割以上”が飲酒していることになります。
地域ごとの発生件数では、東京都が304件で全体の34%を占め全国トップ。神奈川県の103件12%、大阪府の75件8%がそれに続いており、上位3都府県は都道府県別の人口順位と同じ結果になっています(東京都:約1340万人、10.5%/神奈川県:約910万人、7.2%/大阪府:約880万人、7%/2014年10月のデータ、%は全国に占める人口の割合)。
酒が原因の社会損失は年間61億円に上るが酒造メーカーは有力なCMスポンサーでもあり取り上げ辛い。